Micrografx PicturePublisher極楽テクニック

 どうも皆様こんにちは、FMGXのKeiです。
 みなさんPicturePublisherは活用していますか?99年4月現在ではどこにも参考書がないため、せっかく買っても活用できていない人も多いのではないかと思います。
 付属の説明書では画質調整や整形しか説明していませんが、これではPicturePublisher8の機能を三分の一も活かせていません。そこで、PP8のおいしい機能を軽く活用して、わずかな手間で高品位のイメージを生成できるというPP8の夢の世界をちょっとだけご案内してみましょう。

ロゴを作る

 文字機能の強力さは、PP8の他商品に対する大きなアドバンテージです。少なくとも一度入力したらそれっきりだったPhotoshop4とはまるで勝負にならないレベルでしたが、Photoshop5では近い機能が装備されて、ちょっと差が小さくなったかもしれません。でも、あんな激重ソフトをマトモに使える環境は現在のところ滅多に存在しませんから、やはりPP8絶対有利に変わりはありません。

 さて、早速簡単に基本操作からはじめましょう。

Webページ向けデザインの基本?操作


 左上の白紙アイコンを叩くと、[新イメージ]の作成ダイアログが表示されます。
 今回のロゴは、ホームページの横幅一杯に合わせたデザインを狙いますので[幅]600ピクセル[高さ]200ピクセルを狙います。[解像度]は、印刷用途の場合にしか使いませんので今回は放置します。[幅]の右に[ミリ][ピクセル][インチ]等の選択項目があるので、これを[ピクセル]に設定します。[ピクセル]というのはコンピュータの表示を最大に拡大したときに見える四角のことで、文字などもすべてこのピクセルを組み合わせて作られています。昔の用語では「ドット(dot)」と呼んでいました。

 一般的な15インチモニター、並のノートパソコンなどの画面は横800ピクセル、縦600ピクセルを表示する能力があり、17インチモニターや大型液晶のノートでは横1024、縦768ピクセルの表示能力があります。ちなみに筆者のマシンは21インチという特大モニターなので、縦1600,横1200ピクセルという表示能力で莫大な量の情報を一度に表示できます。
 ホームページでは、このNetscapeのツールバーが無理なく表示できるところの横幅700ピクセルあたりがデザイン上の幅の限界だと思っていいと思います。これを超える横幅のロゴなどがあると、一々スクロールバーをスライドさせながら閲覧することになりうっとうしくなります。

 

新しいイメージウインドウを作る

さて、[新イメージ]ダイアログの[作成]ボタンを叩くと、新しく白紙のウインドウが開きます。

 

文字を打ち込む

 文字を作るのに必要なのは左下の[A]マークの[テキストツール]です。これを叩くと、上のリボンが変化して文字モードになります。
 [フォント]で好きな字体を選択して、[ポイント]でサイズを決定します。あと、その右にあるアイコンですが、これは文字の輪郭をなめらかにするボタンで、ホームページで背景に重ねるような用途のときには、ちょっとした事情により切った方が有利です。ボタンの文字とかに使う場合、ページの背景と直接重なることはないので、は有効のままにしておきます。
 [フォント]は、初期状態では「A」で始まる英字フォントが選択されていて、このまま日本語を打つと意味不明な記号に化けてしまいます。そのため漢字を使うなら、何でもいいから漢字フォントを選択して作業に入らなければなりません。[ポイント]は、文字を打ってからゆっくり考えてもOKなので放っておきます。
 では、[テキストツール]のボタンが押されていることを確かめて、白紙ウインドウのどこかをクリックし、文字を打ち込んでみましょう。

[Algerian]のままで入力したので、こんな文字が出てきました。このまま[フォント]を違うものにしてみます。

確かこのフォントはPP8のカスタムインストールで選択できたはずです。
 では、[ポイント]の上矢印を叩いてサイズを変化させましょう。

 リアルタイムに文字が大きくなります。昔はPhotoshopユーザにこれを見せると「おお〜っ」と驚かれたものなのですが、PhotoshopでもVer5からは同じような芸当ができるようになってしまいました。ちょっと面白くありません。
 では、左上の白い矢印[選択ツール]アイコンを叩いて文字入力を確定させましょう。

 文字の周囲に水色の縁取りが表示され、文字が確定して「オブジェクト」というものになりました。
 「オブジェクト」というのは、要するに画面の下地から浮遊した物体のことで、この水色枠の内側は自由に着色ができ、また画面の好きな位置に移動させることができます。
 アイコンでこの文字オブジェクトをドラッグ(左ボタンを押し込んで引っ張る操作)して、右端にはみ出した文字がちゃんと画面内に入るようにします。

文字を模様で塗る

 ただの黒い文字では面白くないので、模様をつけてみましょう。

 左端列のバケツ印を叩くと、ボタンが横に伸びて上図のようなボタンが表示されます。
 ここで左から2つ目を選ぶと、模様で文字を塗りつぶすことができます。

 ボタンを叩くと上図のようにリボン表示が変化し、[模様]ボタンを叩いて塗りつぶし模様を切り替えることができます。たとえば上図では右下項に表示されている[大理石ピンク]を選択してみましょう。[模様]ボタンの絵柄が変わったはずです。
 その状態で、文字の上を一回クリックします。

 文字に模様が付いた・・はずなのですが、水色枠が邪魔でよくわからないですね。

[オブジェクト]-[点滅枠の非表示]を選択して、水色枠を消してしまいます。

 ちなみにこの作例では文字の[アンチエイリアス]は無効にしています。

文字をグラデーションで塗る

 今回は模様塗りじゃなくてグラデーション処理で文字を作ってみようと思っています。
 そこで、今度は先のバケツ印を叩いて左端の[グラデーション塗りつぶし]を使います。

 このツールは実に生産性の高いツールなので、一度慣れてしまったら二度とPhotoshopではロゴを作れなくなってしまうでしょう。

 ボタンを叩くと上図のようなリボンに表示が変化します。
 そこで[グラデーションギャラリー]を叩くと、様々なグラデーション処理のパターンが表示されます。ここが、単純な2色間のグラデーションしか装備しないPhotoshopとPPの大きな違いです。ここでは[光沢スチール]を使います。右側に青と茶色のサンプルが表示されていますね。
 このツールの使い方は、グラデーションの始点でマウスを押し下げ、グラデーションの終点で離すというだけの簡単なものです。上の画面ではサンプルの左側が始点、右側が終点を示しています。
 これを、文字の上端から下端に向かって塗ってみます。

 おお〜っ、なんだか商業品みたいな金属光沢ですね。こんな簡単にできてしまっていいのでしょうか。

影をつける

 でもこれだけでは少々インパクトに欠ける気がします。そこで、ちょっと味付けしてみます。

[オブジェクト]-[影]を選択します。

 普通はぼかした影を作る方が上品なのですが、ここではちょっと違う使い方をしてみます。[透明度]0、[ぼかし]0、[オフセット]各1に設定します。
 ちょっとだけ説明すると、透明度は影の濃さで、ぼかしはオブジェクトの影のソフトさです。オフセットは影の右下方向へのズレる距離で、すなわち空中に浮いたオブジェクトの高度を表します。[環状効果]は、フチドリになります。
 これを0.0.1.1にすると

 ちょっと凸凹感が出せました。この効果はお手軽かつ見栄えもいいので好んで使っている手です。
 

ボタンを作る

 

ボタンを量産する